【初心者向け】Rubyプログラミングでよく使う基本コマンド3選

プログラム

プログラミング学習を進めていくと、頻繁に入力しているコマンドは実は数パターンしかないことに気づきます。
コードを書いた後、実行内容を確認するためにプログラムの実行コマンドを入力します。
また、プログラミングを効率的にするため、便利な外部のソフトウェアである”パッケージ”をインストールすることも多いです。

Ruby関連のコマンドはいくつもありますが、主には”実行”と”パッケージのインストール”のコマンドをよく使います。
プログラミングをしていると、自分の書いたコードの実行してちゃんと動いているかを確認することと、ライブラリをインストールして自分のコードに補填し、より効率的にプログラミングをする、といった操作が殆どです。
今回はRubyのプログラミングをするときによく使うコマンド3つ紹介していきます。

Rubyコマンド

まずは、rubyコマンドです。
rubyの開発環境を作った際に、環境が整ったことを確認するためにこのようなコマンドを実行したと思います。

$ruby —version
ruby 2.6.3p62 (2019-04-16 revision 67580)

これで自分の環境にどのversionのRubyが入っているかを確認できます。
ですが、これはrubyコマンドのほんの一端で、役割はRubyコードの実行です。
rubyコマンドが実行できるフォルダ上で、以下のhello.rbを作成してみましょう。

hello.rb
print “hello ruby”

では、実行してみましょう。

$ruby hello.rb
hello ruby

“hello ruby”と表示されました。
また、rubyコマンドは実行する.rbファイルの後に引数を指定することができます。
先程のhello.rbを以下のように変更しましょう。

hello.rbprint 'hello ruby ' + ARGV[0]

では、以下のコマンドを実行してみましょう。

$ruby hello.rb test
hello ruby test

rubyコマンドの後の内容を引数として、.rbファイル内で読み込み、出力することができます。
このようにrubyコマンド毎に処理や出力内容を変えたい時に使用することもできます。
rubyコマンドは基本的で、且つコードの実行に頻繁に使用されるコマンドです。
一般的なrubyコマンドの使い方を説明しましたが、公式のドキュメントがありますので、より詳しく知りたい方は確認してみてくださいね。
Rubyの起動

irbコマンド

続いてirbコマンドです。
これはInteractive Rubyの略で、対話型のRubyプログラミングと呼ばれるものです。
では早速irbコマンドを実行してみましょう。

$irb
irb(main):001:0> a=1
=> 1
irb(main):002:0> b=2
=> 2
irb(main):003:0> c=a+b
=> 3
irb(main):004:0> print c
3=> nil

このようにRubyのコードが1行ずつ実行されていきます。
先程のRubyコマンドのように.rbファイルのプログラムを一気に実行する方法とは対称的です。
このirbコマンドの良い所は、Rubyのプログラム実行を気軽に試すことができることです。

コードの内容が多くなってくると、デバッグをより効率的にしたいと考えるものです。
先程のprintのような組み込み関数を自分のコードに追記する前に、irbコマンドで試してみる時に便利です。
例えば、Rubyにはprintとputsという似た機能を持つ2つの関数をあります。
僅かに違いがありますので、それをirbコマンドで確認してみましょう。

$irb
irb(main):001:0> array=["a","b","c"]
=> ["a", "b", "c"]
irb(main):002:0> print array
["a", "b", "c"]=> nil
irb(main):003:0> puts array
a
b
c
=> nil

irbコマンドと3行のコードで関数の違いを確認できました。
開発中の自分のコード上に書いて確認することが躊躇われるとき、非常にirbコマンドは便利です。
一般的なirbコマンドの使い方を説明しましたが、公式のドキュメントがありますので、より詳しく知りたい方は確認してみてくださいね。
library irb

gemコマンド

最後にgemコマンドです。これは、Ruby用のパッケージ管理システムです。
パッケージとは、プログラミング言語の関数等をまとめたソフトウェアのことです。
例えば有名なRuby on Railsも、パッケージとしてこのgemコマンドでインストールできます。
基本的に使用するコマンドは以下です。

$gem install 〇〇
#パッケージのインストール
$gem uninstall 〇〇
#パッケージのアンインストール
$gem list
#現在インストールされているパッケージの一覧を表示

一般的なgemコマンドの使い方を説明しましたが、公式のドキュメントがありますので、より詳しく知りたい方は確認してみてくださいね。
gem コマンドの使い方

まとめ

今回はRuby開発でよく使うコマンドを3つ紹介しました。
rubyコマンド:主に.rbファイルを実行するコマンド
irbコマンド:対話形式でRubyコードを実行できるコマンド
gemコマンド:Ruby専用のパッケージ管理システム

それぞれRubyでプログラミングを学習する上で便利なコマンドです。
他にもRubyには様々なコマンドがありますので、学習を進めながら色々なコマンドを試してみてくださいね。